魚礁漁場専門部会


人工魚礁に関する調査、研究、および新技術の提案

本専門部会は魚礁、増殖礁等を製作しているメーカー、環境コンサルタントにより構成されており、漁場・増殖場の造成等の環境創造を対象にハード・ソフト両面の検討を支援しています。
以下、本研究部会における活動概要を紹介します。


○魚礁・増殖礁の調査研究

より良い魚礁・増殖礁の姿を追い求め、従来知見の収集、調査研究、各社技術の把握、また地域のニーズ調査等を行っています。


○付加機能部材・新素材に対する調査研究

魚礁・増殖礁に石材・瓦など異種材料を組み合わせたハイブリッド型の研究やリサイクル材の活用等を検討しております。


既設魚礁の機能強化を目的とする魚礁増設計画に関する参考資料

魚礁設置が公共事業として本格的に開始された昭和50年度から現在まで全国各地の沿岸に魚礁が設置され、数多くの魚礁施設が耐用年数の30年を超えている状況です。また、耐用年数経過前の魚礁施設についても、海水温上昇による水産資源の生息状況の変化、または資源量の増減等の海洋環境の変化に対応した機能強化を求められることが考えられます。

本専門部会では、平成29年に都道府県の漁場整備担当部署を対象として「設置後30年以上経過した魚礁漁場に関するアンケート調査」を実施しました。その結果、設置後30年以上経過した魚礁に対する現地での潜在的なニーズや関心が多数あることが判りました。これを受けて、設置後30年を経過した魚礁を含む既設魚礁の機能を強化するための有効な増設方法について、「沿岸漁場整備開発事業人工魚礁漁場造成計画指針」(通称、「ブルーブック」)などの規定に基づき整理し提案することは今後の漁場整備事業の円滑な推進に有意義であると考え、水産庁のご担当者のご意見を踏まえて都道府県・市町村の漁場整備担当者の執務参考資料として本書を作成しました。