リサイクル専門部会


概要

これまで鉄鋼スラグや石炭灰などは、セメント材料等として積極的に利用されるほか、用地造成等に活用されてきたところです。しかしながら、国土が狭隘な我が国においては、海洋の埋め立てには制限があり、沿岸で行われている漁業との関係にも留意する必要があることから、他の分野への利活用が望まれています。
これらの副産物には、様々な長所がありますが、適切な使用を行わないと環境に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、環境団体や漁業団体等から反対の声が上がったこともあります。
現在、水産庁では石炭灰を使ったブロックによる湧昇マウンド礁の整備を進めているほか、鉄鋼スラグを利用した藻場造成等の研究も進められているところですが、未だ、それらのリサイクル・リユースについてはまだ緒に就いた段階です。

今後、これら副産物のメリットを活かしたリサイクル・リユースを総合的に推進し、沿岸域を中心とした水産環境の向上に活用していくためには、現場と一体となった調査研究を更に加速する必要があります。